ハイパーMR、MSLがキャリア滑落しないために 潜む倫理違反の誘惑
公開日時 2018/03/31 00:00
未来能力研究所柿崎大司「MR不要論」で自分の仕事への誇りや満足が感じられないなかで、「数字へのプレッシャー」や「雇用の不安」にさらされ、しかも厳しい薬価制度や低迷する国内市場などが追い打ちをかけたとき、現れてくるのが倫理違反の誘惑だ。ギリギリOKというような倫理のグレーゾーンを一度踏み抜けば、次からは歯止めが利かなくなりキャリアからの滑落となる。達成動機の強いパイパーMRやMSLは要注意である。倫理問題という認識が消えるとき次の事例は、日々の道徳的判断が大きな問題に発展したケースである。厚労省医薬・生活衛生局の監視指導・麻薬対策課が委託事業として2016年に実施した「医療用医薬品の広告活動監視モニター事業」で発覚した。それはMRやMSLが説明会や情報提供の面会という“クローズドの場”で、社外...