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東邦HD 高機能物流センター「TBC広島」稼働 入荷から出荷まで90%を自動化

公開日時 2018/11/26 03:50
東邦ホールディングスはこのほど、医療用医薬品等の高機能物流センター「TBC広島」(広島県広島市)が稼働したと発表した。入荷から出荷までの自動化率を90%まで高めたのが特徴。人手不足や物流コストの低減に対応するため同社が進める物流効率化の一環で、顧客側の業務効率化も図る。PIC/S GDPにも準拠した。11月5日から順次供給エリアを広げ、明年1月4日から、広島、岡山、鳥取、島根、山口、香川、愛媛、高知、福岡(一部)の対象エリア全てに供給を行う。
 
医療用医薬品、医療機器、医療材料、検査薬など約2万5000品目扱う。最大出荷金額は250億円(月間)で、当面は従業員92人で動かす。一人当たり生産性は、自動化を進めた「埼玉TBC」より0.5億円引き上げ2.5億円を目指す。総投資額は約150億円。
 
自動化率は、埼玉TBCが65%だったが、今回、ロボット(写真)によるピッキングのみならず、オリコン(容器)への投入も実現し、自動化率を高めた。得意先物量に応じた3種類のオリコンを自動的に選択し、商品の投入・蓋締め・封緘テープの貼付までを自動化したほか、パレット単位入荷、元梱単位でのトラックからの入荷処理、出荷する元梱やオリコンをカーゴ台車へ積み付けも自動で行う。出荷精度はほぼ100%。

また、顧客への配送は、営業所別から得意先別の出庫とする。TBC広島から直接医療機関に商品を納する「センター直送便」や、納品時の検品を省略する「NO 検品システム」のサービスを提供も拡充する。
 
災害時の安定供給を図るため、ホストコンピューターの二重化、72時間稼働可能な自家発電装置を完備。2万Lの燃料をタンク内に貯蔵していること加え、近隣の燃料供給会社で1万Lの燃料を備蓄し、実質自家発電装置が108 時間稼動可能な環境を整備した。災害対応用バイクを配備した。
 
住所は広島市安佐南区伴西2-3-14。敷地面積3万1014m2、建築面積1万2207m2、延床面積3万1700m2。RCSS造地上4階建。
 
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