病理検査薬市場 コンパニオン診断需要増により5年で23.5%成長 富士経済予測
公開日時 2019/04/23 03:50
富士経済は、病理検査薬市場が2018年から23年までの間に23.5%成長するとの市場予測をまとめた。コンパニオン診断薬の需要増が後押しするとして、100億円超の市場に拡大するとしている。
病理検査薬市場は、採取した細胞や組織を観察し病変を診断するカテゴリーとしてまとめたもの。同市場は、がん患者の増加に伴って拡大しているという。市場規模は2016年には78億円だったが、18年には85億円となった。同社の予測では、22年には101億円と100億円を突破、23年には105億円まで成長する。
富士経済は、特定の遺伝子などを標的とした抗がん剤が増えていることから、適応の判断の補助に用いるコンパニオン診断薬の重要性は高まると考えられると指摘。がん患者の増加のほか、新規抗がん剤の開発と並行して同診断薬の開発が進められていることから、市場は拡大すると予測した。