ヤンセン 抗HIV薬シムツーザを発売
公開日時 2019/07/29 03:50
ヤンセンファーマは7月26日、抗HIV薬シムツーザ配合錠を発売した。HIV-1感染症を効能・効果として、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児を対象に用いる。薬価は1錠4751円。1回1錠を、1日1回食事中または食直後に服薬する。
シムツーザは、プロテアーゼ阻害薬ダルナビル800mg、薬物動態学的増強因子(ブースター)のコビシスタット150mg、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)エムトリシタビン200mg、NRTIのテノホビルアラフェナミド10mg――の4成分を固定用量で配合したフィルムコーティング錠。
日本の抗HIV治療のガイドラインで推奨されているレジメンの有効成分を1日1回1錠で内服できる固定用量配合錠の中で、キードラッグであるプロテアーゼ阻害薬を国内で初めて配合した製剤となる。
同社の免疫・感染症事業本部の濱田いずみ本部長は、「シムツーザはヤンセンが日本に導入した7剤目の抗HIV薬」とした。その上で、「HIV感染症は生涯にわたる治療が必要となるため、シムツーザによって治療が簡素化され、服薬の負担を軽減し、服薬アドヒアランスが改善されることを期待している」とコメントしている。