第一三共 アバスチンBSを発売
公開日時 2019/12/20 04:51
第一三共は12月19日、抗がん剤・アバスチン(一般名:ベバシズマブ(遺伝子組換え))のバイオ後続品(BS)を発売した。効能・効果は「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」。同BSの薬価は、汎用価格である400mg製剤で先発品の62.3%となる。2016年7月にアムジェンと締結したBSの商業化に関する独占契約に基づき、第一三共は流通と販売を、アムジェンは製造を担当する。
製品名は、ベバシズマブBS点滴静注100mg「第一三共」、同400mg「第一三共」。19年9月に製造販売承認を取得していた。
先発品の効能・効果は、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん、扁平上皮がんを除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、卵巣がん、進行または再発の子宮頸がん、手術不能または再発乳がん、悪性神経膠腫」で、BSはいわゆる虫食い効能となる。
アバスチンのBSをめぐっては12月10日、ファイザーが国内で初めて上市した。効能・効果は、第一三共の製品と同じく「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」のみ。