新型コロナウィルスのワクチン開発に着手したと発表した米国医薬品・日用品大手ジョンソン＆ジョンソン（J&J）のDr. Paul Stoffels (Chief Scientific Officer) は１月27日米国CNBCのインタビューに答え、「すでに多数の研究者をワクチン開発に投入しており、１ヶ月以内には何らかの成果が出せると確信している。世界市場に向けた量産体制はすでに整っているので、ワクチンが完成すれば、1年以内に億単位の出荷が可能であると考えている」と自信をもって語った。

開発にはエボラ出血熱のワクチン開発技術を応用するというJ&Jは、もっとも効果の高いワクチンをスピーディに同定するため、それぞれ異なるアプローチで開発にあたる複数のチームを世界中で同時並行的に稼働させているという。

J&J以外にも、伝令RNの研究開発で知られている米国バイオテクノロジーのModerna社が米国連邦政府と共同で新型コロナウィルスのワクチン開発に着手したと語っており、またHIV及びC型肝炎治療薬の米国Gilead社は北京の病院と共同で抗生物質remidesivirの武漢での治験を開始したと発表している。（西村由美子）