薬価基準制度の根底を支える流通の役割
公開日時 2020/05/31 00:00
IQVIAソリューションズジャパン株式会社流通グループ部長平田雄一郎薬価基準に収載されている医薬品は、医療機関や保険薬局が医薬品卸から購入する全ての医薬品の購入価格の調査結果に基づき、原則2年に1度全面改定される。骨太方針に2021年度から中間年改定を導入することも明記されている。薬価基準の改定に向けて実施されるのが、医薬品の価格を調査する「薬価調査」だ。国が薬価調査を行うためには、全ての医薬品卸売業のMSの皆さんの協力が不可欠と言える。薬価基準制度の根底は流通が支えていると言える。この調査は、健康保険法における統計法に基づく一般統計調査と根拠法令に基づき、年度中の1か月間の取引分を対象だ。慣例により、これまでは9月取引分を対象に実施されてきた。薬価調査の結果と薬価改定について、近年の推移を...