エムスリー AI搭載クラウド電子カルテの導入は2000件超 3600万人分の診療実現
公開日時 2020/10/21 04:50
エムスリーは10月20日、グループ会社が提供しているAI搭載クラウド型電子カルテ「エムスリーデジカル」の導入医療機関が2000件を突破し、3600万人分の患者の診療を実現したと発表した。将来的には、エムスリーとLINEとの共同出資会社・LINEヘルスケアが11月から提供する予定のオンライン診療サービス「LINEドクター」と、エムスリーデジカルとのシステム連携の検討も進める。
エムスリーデジカルは、AIによる独自の自動学習機能によってカルテ作成の手間を削減。タブレット端末iPadを利用し、紙カルテのように記載できる専用アプリを用いることで簡単な入力も実現した。自動学習機能によって、カルテ作成あたりのキーワード検索回数が1か月半で10分の1になり、オーダーの入力時間は80%削減したとのデータがあるという。
エムスリーによると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、患者減少を前提にコスト抑制しながら電子カルテを利用したい医療機関や、クリニックだけでなく訪問先や自宅でもクラウド環境で電子カルテ・レセプトを確認したい医療関係者などで、クラウド電子カルテを選択するケースが増えている。
なお、「LINEドクター」は、クリニックの予約機能、LINEビデオ通話機能、決済機能――が搭載されており、患者の予約、クリニック受付・オンライン診療、会計までの一連の業務を提供する。