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376のDPC病院 20年7-8月のコロナ第2波 患者数減も第1波ほどではなく

公開日時 2021/01/12 04:50
日本最大級の診療データベースを持つメディカル・データ・ビジョン(MDV)は1月8日、新型コロナウイルスの第2波となった20年7月と8月のDPC病院の経営状況を分析したところ、入院、外来ともに前年同月と比べて患者数、収入とも減少したが、4月と5月の第1波と比べてその減少幅は縮小していたと発表した。

これは同社が保有する医療機関データのうち、376のDPC病院の経営状況を分析したもの。

入院医療をみると、新規入院患者数は7月が前年同月比12.6%減、8月は同8.3%減だったが、全国を対象に緊急事態宣言が発令された4月は同17.3%減、同宣言下にあった5月は同24.9%減だった。収入は7月が同4.8%減、8月が同4.7%減だった一方で、4月は同8.6%減、5月は同14.8%減――と減収影響も第1波の方が大きかった。

外来医療では、外来延べ患者数は7月が同11.4%減、8月は同12.2%減だったが、4月は同18.3%減、5月は同24.7%減――。収入は7月が同4.9%減、8月が同6.6%減だったが、4月は同8.9%減、5月は同15.8%減――と、入院医療と同じく外来医療も第1波の方が影響が大きかった。なお、外来は「延べ患者数」を用いたため、例えば患者1人がひと月に初診、再診、検査と3回受診した場合は、延べ患者数は3とカウントする。



MDVは、「昨年4月の一度目の緊急事態宣言時、医療機関は患者の安全に配慮し、治療を先延ばしにするなどの措置を講じた。一度目の緊急事態宣言解除後、一定の期間をおいて患者が受診したため、7月以降の受診患者数の推移については、その影響が反映されていると推測される」とし、4~5月の治療先延ばしの影響が7~8月の受診状況の一部に出ているとの見方を示した。

また、「現在も感染拡大は続いており、入院患者を含む受診患者の動向は安定していると言えず、医療機関にとっては楽観できない状況が続いている」ともコメントした。
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