不眠症薬デエビゴ 安全性の高さから処方増意向は9割弱
デジタルの情報活動に一定の成果 リアル拡大で処方拡大に弾みつくか
公開日時 2021/03/01 00:00
不眠症は入眠困難、睡眠維持困難のいずれか、またはその両方の症状を呈する罹患頻度の高い睡眠障害の1つで、特に高齢者の有病率は高い傾向にある。不眠症による疲労、集中困難などにより、長期欠勤や生産性の低下などの社会的損失を引き起こしたり、高齢者においてはふらつきの原因となり転倒のリスクとなっている。また、うつ病の危険因子でもあるほか、糖尿病や高血圧の有病率が高いことも報告されている。不眠症の薬物治療においては、依存や乱用の問題からベンゾジアゼピン系から、マイスリーやルネスタなどの非ベンゾジアゼピン系へ、さらに近年ではメラトニン受容体作動薬ロゼレム、オレキシン受容体拮抗薬ベルソムラなど、より依存性の少ない治療薬の使用頻度が増えている。2020年7月に発売されたデエビゴ錠(一般名:レンボレキサント)は...