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【World Topics】オンライン薬価比較サービス GoodRx上場後の初レポート

公開日時 2021/04/09 04:50
コロナ・パンデミック最中の2020年9月にナスダック上場を果たしたGoodR, Inc.は処方箋の販売価格を薬局ごとに比較できるオンライン・サービスだ。創業は2011年。処方箋薬価も医療費も政府によって厳しく規定されている日本では想像しにくいサービスだが、米国ではもっともポピュラーなデジタルヘルスソリューションである。実際、同社アプリのダウンロード数はアップルでもグーグルでも医療アプリ中ダントツ。また同社ウェブサイトには月間平均1500万人のアクセスがある。

サービスはシンプルで明快。ウェブサイトのトップページに処方薬名を入力すると、地域内の薬局ごとの販売価格が表示され、ユーザーは一覧で価格比較ができる。患者が利用するのはもちろん、処方箋を発行する医師等の医療職にも利用され、より安い薬局が推奨されている。米国では患者の経済状態に配慮するのも医療職の職務・治療の一部とされている。というよりも、GoodRxのようなサービスが登場して患者への経済的配慮が具体的に可能になったため、それが職務に加えられたというべきかもしれない。

創業当初は、患者が車で行ける程度の広さのエリア内にある薬局の価格比較が実用的であったが、オンライン診療・オンライン処方さらにはオンライン配送が一般化するにつれ、患者にとっての「実用的なエリア」が大きく広がり、ともなってGoodRxのビジネスも拡大成長した。2020年コロナ禍中での上場は偶然ではない。

2020年会計年度の売り上げは$550.7Mで2019年度に比べて42%の伸び、ナスダック上場後の四半期の売り上げは$135.5Mで 前年同期比36% 増であった。同社のコアビジネスである電子処方だけについてみると前年比26%の伸び(売り上げ$131.3M)で、売り上げの大半はおよそ520万人のアクティブ・ユーザーによるものである。上場前にはテレヘルス・サービスを開始。またラボ・テストの価格比較も開始しており、これらはともにコロナ・パンデミックで開始直後から急速に伸びている。

医療費も薬価も高い米国では「少しでも安く」が消費者=患者の切実なニーズである。慢性疾患や高額の治療薬を必要とする患者(つまりヘビーユーザー)ほど切実だ。GoodRxは2021年会計年度には$735Mから $755M(2020年度比35%増)のレベニューを見込んでいる。投資家の間では、すでに安定したブランド力としっかりしたエコシステムが確立できており、今後も成長率と収益性が見込めるデジタル・プラットフォームだとの評価が高い。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
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