第一三共 疼痛薬タリージェ 中枢性神経障害性疼痛の効能追加を一変申請
公開日時 2021/05/14 04:49
第一三共は5月13日、疼痛治療薬タリージェ(一般名:ミロガバリンベシル酸塩)について、日本で中枢性神経障害性疼痛に係る効能追加を一変申請したと発表した。現在は末梢性神経障害性疼痛を効能・効果としている。
中枢性神経障害性疼痛は、中枢神経の損傷や障害によって生じる痛みで、代表的な疾患に脊髄損傷後神経痛や脳卒中後疼痛がある。
同剤は自社創製の慢性疼痛薬で、電位依存性カルシウムチャネルのα2δ(アルファ2デルタ)サブユニットに対するリガンド。電位性カルシウムチャネルを介してカルシウムの流入を減少させることで、痛みに関与する神経伝達物質の過剰な放出を抑制することにより、鎮痛作用を発揮すると考えられている。20年度売上は206億円(前年度比157%増)、21年度は295億円(同43%増)を計画している。