MR認定センター 8割弱が販売情報提供活動GL「歓迎」の意向 新MR認定制度は5割が「肯定的」受止め
公開日時 2021/09/03 04:52
MR認定センターは9月2日、「2021年度MRフォーラム」(8月26日Web開催)で行った参加者アンケートの結果を公表した。販売情報提供活動ガイドラインについて、「大いに歓迎する」との回答が全体で27.1%、「ある程度歓迎する」が51.6%となり、8割弱の参加者が前向きに捉えていた。一方、今年4月にスタートした新MR認定制度については、「大いに期待している」が14.9%、「ある程度歓迎する」が38.4%で、5割が肯定的な受け止めであることが分かった。
今回のMRフォーラムへの参加者は1853人だった。内訳は、MR509人、MR の上司134 人、教育研修担当者234人、その他186人、回答なし790人。当日は、講演やディスカッションが行われ、同じタイミングで、投票、チャット、Q&A機能を用いた参加者と演者との双方向によるコミュニケーションなども行われた。
◎販売情報提供活動GL 「大いに歓迎」はMR26.8%、MRの上司20.2%
フォーラムの進行中に行った参加者アンケートのうち、「医療用医薬品の販売情報提供活動ガイドライン」については、全回答者の8割弱が前向きに捉えていた。ただ、内訳をみると、「大いに歓迎」との回答は、MRの26.8%に対し、MRの上司は20.2%で6.6ポイント低かった。また、「ある程度歓迎する」は、MRが51.7%、MRの上司が55.4%だった。この結果についてMR認定センターは、「自身のMR活動経験や責任の重さが影響している可能性が推察された」とコメントしている。
◎新MR認定制度に「期待」 MR51.5%、MRの上司56.9%、教育研修担当者67.6%
4月に実施した新MR認定制度についても調査した。新制度に「期待している」(大いに期待している+ある程度期待している)との回答は、MR51.1%、MRの上司56.9%、教育研修担当者67.6%となった。MR認定センターはこの結果について、「センターから直接メッセージを受け取れる教育研修担当者での肯定的な受け止めの割合が高く、今後MRに直接センターから働きかけることにより期待から実効性につながる可能性がうかがえた」と強調した。
◎チャット等でのコメント「医療貢献に当然のこと」、「MR自ら変わる姿勢が重要」
チャットやQ&Aで寄せられたコメントでは、販売情報提供活動ガイドラインへの各企業の対応と、医療従事者のニーズに応えたい狭間で苦慮しているMRの姿を垣間見ることができた。また、「医療に貢献するために当然のこと」とする意見もあった。一方、新MR認定制度についてのコメントでは、「MR自ら変わっていく姿勢が重要」といった肯定的な意見が多く見られた。さらに、フォーラムの終盤には、「勉強になった」、「心に響いた」、「がんばります」といったコメントが多く寄せられた。