国の医療政策を批判的に吟味し 地域の真の課題やニーズと向き合おう
公開日時 2022/01/01 00:00
地域医療において機能分化や医療連携の重要性が指摘されて久しい。昨今では多職種連携やタスクシェア/シフトなども注目されている。国も診療報酬による経済的な評価などで地域連携やチーム医療を後押しし、効率的で質の高い医療を提供できる体制をめざしている。しかし、高齢化の影響は予想以上であり、単に役割を分担して連携するだけでは立ちゆかなくなりつつある。地域包括ケアシステムの第一段階である地域医療の再構築をどう図っていくか。ポイントは“カバーしあう”こと、そして国の動向や方針に向けていた目を地域に向け、真のニーズや課題を関係者が探り胸に刻むことだ。(富井和司)役割分担や機能分化だけでは高齢化に対応できない?「役割分担」「すみ分け」「機能別」……。地域医療...