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MSD 経口新型コロナ治療薬・ラゲブリオで杏林製薬とコ・プロ契約 速やかな情報活動で適正使用推進

公開日時 2022/01/18 04:52
MSDは1月17日、経口新型コロナ治療薬・ラゲブリオ(一般名:モルヌピラビル)について、キョーリン製薬HD子会社の杏林製薬と国内でのコ・プロモーション契約を締結したと発表した。コ・プロを通じ、多くの顧客ニーズに速やかな情報提供・収集活動を行い、適正使用の推進を目指す考え。情報提供・収集活動はMSDが主に病院市場と外来処方時に同剤の調剤に対応する地域の「対応薬局」を担当。杏林製薬は主に開業医市場への情報提供活動を担う。

同剤は、軽症~中等症の新型コロナ患者に対する国内初の経口抗ウイルス薬で、2021年12月24日に特例承認された。どの医療機関でも処方できるが、原則として同剤の調剤に対応する地域の「対応薬局」が患者の居所に配送又は持参することとされている(関連記事)

製造販売元であるMSDは本誌に、多くの顧客ニーズに対して速やかな情報提供・収集活動を行い、適正使用を推進するため、提携を結んだと説明した。なお、新型コロナの感染が再拡大するなかで、医療関係者の同剤の情報ニーズに対応するために幅広く情報提供・収集活動を行う必要があるほか、6か月間の全例調査(市販直後調査)にも対応する必要がある。

杏林製薬については、呼吸器・耳鼻科領域を重点領域としていることに加え、気管支喘息治療薬モンテルカストやアレルギー性鼻炎治療薬モメタゾンフランカルボン酸エステルなどで長年にわたるビジネスパートナーとして良好な関係が築かれていることから、パートナーに選んだと説明した。杏林製薬は主に開業医市場での情報活動を担当し、全例調査のサポートも行う。

キョーリン製薬HDは本誌に、「新型コロナの治療薬に我々が関与し、手伝えることは大きい」と強調。「重点領域におけるプレゼンスの向上と、新型コロナの治療への貢献を目指す」としている。コ・プロは、1月31日から開始する。
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