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アッヴィ スキリージで成人の掌蹠膿疱症の適応追加を申請

公開日時 2022/07/01 04:48
アッヴィは6月30日、ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤・スキリージ皮下注(一般名:リサンキズマブ(遺伝子組換え))について、既存治療で効果不十分な成人の掌蹠膿疱症の適応追加を申請したと発表した。掌蹠膿疱症(PPP)の治療は、禁煙などの生活指導や感染病巣の除去に加え、対症療法として第一に外用薬が選択される。治療抵抗性の場合は光線療法および内服薬による治療のほか、生物学的製剤を用いた治療も行われるが、既存治療では治療抵抗性の患者も多数存在している現状がある。

スキリージは現在、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応としている。

PPPは慢性の炎症性皮膚疾患で、主な症状として手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に膿が溜まった膿疱が数多くみられ、周期的に改善と悪化を繰り返す。かゆみを伴う小さな水ぶくれが多発し膿疱に変化した後、かさぶたとなり、角層が落ち、これらの皮疹が混在した状態になる。皮疹が生じ始めた際にかゆみが生じ、鎖骨や胸の中央(胸鎖肋関節症)やその他の関節が痛くなることもある。病変部である手のひらが他者から見える部位であり、足裏に生じる症状で歩行時に痛みを伴い、関節痛を伴うケースもあるため、患者のQOLが損なわれやすい疾患の1つといわれている。

国内のPPP患者数は約15万人と推測され、罹患率は0.12%と、欧米などと比較して高いとされる。
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