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帝人など4者 「再生医療プラットフォーム」実現で産学連携 研究開発から商用生産までワンストップで

公開日時 2022/09/28 04:50
帝人、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)、三井不動産、国立がん研究センターの4者は9月27日、「再生医療プラットフォーム」を柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)に共同で構築する契約を締結し、シーズ保有者に対する支援をスタートさせたと発表した。同プラットフォームで再生医療等製品の研究開発から事業計画策定、商用生産までの過程をワンストップで実現。がんをはじめとするアンメットニーズの高い疾患への革新的治療法の創出に取り組む。特にがんに関する再生医療等製品の事業化を加速させる考えで、「日本発の革新的な治療法の提供を通じて社会に貢献する」ことを目指す。

同プラットフォームは、ライフサイエンスの新たな拠点を目指す柏の葉スマートシティを中心に構築する。国立がん研究センター東病院と同センター先端医療開発センターに隣接し、三井不動産が運営する「三井リンクラボ柏の葉1」に、帝人と、帝人グループで再生医療を展開するJ-TEC が連携してCDMO拠点を構築する。これにより物理的・機能的に4者が近接する利点を活かす。

◎年間10件程度の再生医療関連プロジェクトを実施・支援可能な体制確立

国立がん研究センター(国がん)は最新のがん治療を行うとともに技術シーズを生み出している。J-TECは再生医療等製品のパイオニアとしてのノウハウ、帝人は医薬品の研究開発および上市の経験を持つ。三井不動産はライフサイエンス領域におけるイノベーション促進の場の整備・コミュニティ構築に取り組んでいる。

この4者それぞれの強みを活かし、製品設計、臨床開発、事業計画策定、商用製造など各段階における課題解決を迅速かつ効率的に行い、また、シーズを保有する他者のプロジェクトも支援・推進する。シーズ保有者に対しては、国がんは▽専門的見地からのコンサルティング、▽他の技術シーズ保有者との連携支援、▽医師主導治験等の実施――を、帝人とJ-TECは実用化の見地からコンサルティングと開発製造受託を、三井不動産は場の提供・各取組みへの支援を行う。

今後4者は、再生医療用製品の開発需要の喚起やプラットフォームの強化を図り、将来的には、年間10件程度の再生医療関連プロジェクトを実施および支援可能な体制を確立する。帝人は2~3年で30億円以上と計画している CDMO関連投資費用の相当部分を同プロジェクトに投下し、J-TECと連携して「三井リンクラボ柏の葉1」での設備構築や人材育成を行い、主に製法開発と製造を支援するCDMO拠点としての体制を確立する。
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