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キッセイ薬品 22年度営業利益予想は5億円、当初より23億円減 継承する海外臨床試験の費用計上で

公開日時 2022/11/09 04:51
キッセイ薬品は11月8日、2023年3月期(22年度)通期予想を修正し、営業利益は5億円になる見込みと発表した。当初計画から23億円減となる。自社創製のGnRHアンタゴニスト・リンザゴリクスの海外導出先であるスイスのオブシーバ社が会社更生手続きの開始を決定し、オブシーバから継承する海外臨床試験に係る開発費を計上したことが下方修正の理由のひとつ。これにより研究開発費は当初より15億円増の105億円に修正した。一方で、国内医薬品事業は好調で、同事業の通期売上は476億円(前年同期比3.9%増)と当初計画から29億円積み増した。ベオーバやダルベポエチンアルファBSのほか、5月発売のカログラ、6月発売のタブネオスの通期計画を引き上げた。

修正後の22年度連結業績予想は、売上高685億円(前年同期比4.8%増、当初計画から5億円増)、営業利益5億円(-、23億円減)、親会社帰属純利益108億円(16.4%減、8億円増)――。

売上の上方修正は国内医薬品事業の好調が主因となる。利益面は、下期のリンザゴリクスの海外臨床試験の承継による研究開発費の増加、新製品群の営業活動経費の増加、売上原価率の上昇を織り込んだ。なお、投資有価証券売却益として約80億円の特別利益も見込んでいる。

◎ベオーバ 通期売上120億円と予想 当初計画から10億円増

22年度の製品別売上予想は、主力の過活動膀胱治療薬・ベオーバは120億円(47.4%増)とし、当初計画から10億円増やした。腎性貧血治療薬・ダルベポエチンアルファBSは43億円(15.3%増)で7億円積み増した。エポエチンアルファBSは31億円(19.1%減)と減収予想だが、当初計画からは9億円増やした。潰瘍性大腸炎治療薬・カログラは6億円とし、当初計画から2.5億円増。MPA・GPA治療薬のタブネオスは8億円とし、1億円増やした。

一方で、同社で売上2位の高リン血症治療薬・ピートルは60億円(3.7%増)とし、当初計画から3億円減とした。

◎22年度上期業績 売上1.5%増 営業損失6億2500万円

22年度上期業績は、売上328億6400万円(1.5%増)、営業損失6億2500万円、親会社帰属純利益33億2600万円(41.3%減)――だった。増収に加え、売上原価率は1.5ポイント改善したが、オブシーバから継承するリンザゴリクスの海外臨床試験に係る開発費用を計上するなどしたため、営業損失となった。

【22年度上期の連結業績 (前年同期比) 22年度通期予想(前年同期比)】 
売上高328億6400万円(1.5%増)、685億円(4.8%増)←修正前680億円
営業利益△6億2500万円(-) 5億円(-)←修正前28億円
親会社帰属純利益33億2600万円(41.3%減)、108億円(16.4%減)←修正前100億円

【22年度上期の国内主要製品売上(前年同期実績) 22年度通期予想、億円】
ベオーバ 51.83(39.73) 120←修正前110
ミニリンメルト他 19.25(20.22) 39
ユリーフ 12.00(14.76) 23←修正前22
ピートル 29.51(29.46) 60←修正前63
ダルベポエチンアルファBS 22.29(17.87) 43←修正前36
エポエチンアルファBS 16.53(19.79) 31←修正前22
グルベス 15.73(19.64) 31←修正前34
グルファスト 5.62(5.30) 10
マリゼブ 5.59(6.41) 11←修正前12
タブネオス 2.13(-) 8←修正前7
カログラ 2.07(-) 6←修正前3.5
サラジェン 5.64 (7.34) 11
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