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アルフレッサ、キッズウェル・バイオ、三菱倉庫 再生医療等製品の保管・輸送で基本契約締結

公開日時 2023/05/23 04:50
アルフレッサホールディングスは5月22日、子会社のアルフレッサ、キッズウェル・バイオ、三菱倉庫の3社間で、キッズウェル・バイオが再生医療等製品として開発中のヒト乳歯歯髄幹細胞(SHED)の保管・輸送体制の構築に関する業務委託基本契約を締結したと発表した。SHEDを原料とした再生医療等製品の実用化に向け、アルフレッサと三菱倉庫が保有する再生医療等製品の保管・輸送に関する豊富かつ高度な技術・ノウハウを活用することで、SHEDをより高品質かつ安定的に保管・輸送できる体制の確立を目指す。

SHEDは、乳歯内部の歯髄組織から採れる幹細胞で、骨や神経などに分化する能力を有する。ドナーが若く細胞年齢も若いため、他の組織由来の幹細胞と比較して増殖能が高い。また、各種成長因子(特に神経栄養因子)の分泌能が高い。

キッズウェル・バイオは、SHEDを用いた再生医療等製品を実用化させるための開発活動の一環として、乳歯を提供するドナーを安定的に確保する仕組みから、「薬のもと」となるSHEDのマスターセルバンク製造までの、一連のSHED中間製品提供サービス「S-Quatre」を構築。このSHEDマスターセルバンクを用いた再生医療等製品の研究開発活動を推進している。

アルフレッサと三菱倉庫は、再生医療を始めとした次世代医療の研究開発を営む企業が増加する環境を踏まえ、一般的な医薬品よりもさらに厳格な条件での管理体制が要求される再生医療等製品に対応した超低温保管や輸送技術を持つ。また、超低温保管施設を複数有していることから、自然災害時などにおいても、高品質なSHEDを安定的に供給できる体制の構築ができるとしている。

アルフレッサグループは、これまでに再生医療等製品の全国流通ネットワークを構築するとともに、創薬ベンチャー企業との連携を進めてきた。24年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画でも、グループ経営方針として「新たな価値の創造」を掲げ、再生医療関連事業と再生医療等製品の流通を行うことによるトータルサプライチェーンサービスの構築を目指す方針を掲げている。
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