創薬ベンチャーの台頭がもたらすビジネス転換
ドラッグ・ロス問題の源流からみた課題
公開日時 2023/10/01 00:00
産業界は環境変化に応じたシフトチェンジを「欧米と同等の価格が期待できる仕組みであれば、国内外の格差を理由としたドラッグ・ラグ/ロスが解消する」――。日米欧製薬団体は9月20日の中医協薬価専門部会で、こう主張した。とかく薬価制度を原因として語られがちなドラッグ・ラグ/ロス問題。背景には、創薬の担い手がこれまでのグローバルファーマからベンチャーへとシフトしていることがある。創薬環境が変化する中で、薬事制度をはじめとした制度を現状に合致したものへとシフトチェンジする必要がある。新たな制度構築に向けた議論がすでに始まっている。(望月英梨)日本で当該疾患の既存薬がない品目は39品目──。2024年度薬価制度改革に向け、日本製薬工業協会(製薬協)は中医協薬価専門部会にドラッグ・ロスについてのデータを提示...