経済・財政新生計画の進捗管理 後発品使用促進と国際共同治験の計画届出件数は「A」評価 諮問会議
公開日時 2025/12/26 04:51
政府の経済財政諮問会議は12月25日、「経済・財政新生計画 進捗管理・点検・評価表2025」を公表した。社会保障分野には医薬品等のイノベーションの推進と安定供給確保に関する政策目標に対する進捗状況を評価したもの。「我が国における国際共同治験の初回治験計画届件数」が「A」評価でKGI及びKPIの進捗が順調だった。後発品の使用促進も全都道府県80%目標に対して「A」評価だった。このほか、「アジア地域における臨床研究・治験ネットワークを活⽤した臨床研究・治験実施数の増加が確認され、「a」評価となった。一方で、ドラッグ・ロスの解消は「F」評価で、「進捗状況のモニタリングを行っているのみ」とされた。安定供給に関する責任者の設置については2026年度以降に集計予定として、今回は「N」評価(実績値を把握・公表する時期に至らない:評価不可)となった。
医薬品イノベーション・安定供給に関する政策目標は、「創薬力強化やドラッグ・ラグ/ロス解消の観点から創薬エコシステムを構築するほか、医薬品の安定供給の確保、後発品の使用促進」に関する事項について、KGI(最終アウトカム)、KPI第2階層(中間アウトカム)の目標値やトレンドに対し、最新の実績値が想定を上回っているかを点検・評価したもの。
◎創薬エコシステム 28年度目標の世界10位以内は「N」評価
今回公表された「進捗管理・点検・評価表」によると、KGIに設定された「世界有数の創薬エコシステム:28年度に世界10位以内」については「N」評価(公表する時期に至らない:評価不可)。また同様に、「安定供給に係るマニュアル(手順書)を作成している企業割合:100%」、「28年度中に安定供給に係る責任者を配置している企業割合:100%」も、それぞれ28年度中の政策目標達成を計画していることから「N」評価(評価不可)となった。
なお、KPI第1階層で安定供給に係るマニュアル(手順書)を作成している企業数の割合は、23年度89.3%、24年度92.8%(それぞれ実績値)としている。
◎地域フォーミュラリ 2025年度中に検討で「F評価」(進捗モニタリングのみ)
後発品使用割合については、⽣活保護受給者の後発医薬品の使⽤割合が「A」評価(KGI及びKPIの進捗が順調)だった。なお、27年度の目標値は全ての都道府県で80%。フォーミュラリの作成状況については、「地域フォーミュラリを推進していく観点から、定量的な指標のあり⽅について2025年度中に検討する」として、現段階では「F」評価(定量的なKGIまたはKPIが設定されていない)とした。
◎頻繁な価格交渉の改善 29年度目標に対して現段階では「N」評価
頻繁な価格交渉の改善に関する政策目標に対しては、29年度目標の「200床以上の病院75%」、「20店舗以上のチェーン薬局65%」、に対し、23年度の実績値は病院で66.9%、薬局で54.4%、27年度の中間値は病院で70%、薬局で60%としており、現段階では「N」評価(評価不可)となる。なお、医薬品の単品単価交渉の割合は24年度の実績値で48%だった。
◎国際共同治験の初回治験計画届件数は目標数150件に対し、26年度は125件(中間値)
国際共同治験の初回治験計画届件数については28年度の目標値150件に対し、23年度95件、24年度123件(それぞれ実績値)で26年度は125件(中間値)となり「A」評価となった。また、アジア地域における臨床研究・治験ネットワークを活⽤した臨床研究・治験の実施数は29年度の目標値5件に対し、23年度5件、24年度6件(それぞれ実績値)、27年度は5件(中間値)で「a」評価(目標達成)となった。