小野薬品は2月19日、米国InveniAI LLC（本社：コネチカット州）と新規治療標的の探索を目的とした研究契約を締結したと発表した。強力なＡＩ（人工知能）およびＭＬ（機械学習）アルゴリズム、生成ＡＩツールなどを含むＡＩ創薬プラットフォームを活用して複数の疾患における治療標的を同定し、最適化に向けた創薬仮説を提案するというもの。小野薬品は今回の提携を通じ、創製した医薬品候補の全世界での開発・商業化に関する独占的権利を保有する。

米InveniAI社は、ＡＩと機械学習（ML）ツールのアプリケーションで世界を牽引する企業としての地位を確立しており、ＡＩ創薬プラットフォームのAlphaMeldおよびChatAlphaMeldTMを活用してペタバイト規模の多様なデータセットから洞察する価値を見出し、画期的な医薬品プログラムの作成を推進している。

小野薬品の滝野十一取締役専務執行役員研究本部長は、「InveniAI社の革新的な医薬品を創出するための膨大なデータを包括的に活用し、創薬のメカニズムを特定する同社特有のＡＩおよびＭＬ技術を高く評価している。この提携を通じ、創薬研究をより一層効率化し、世界中の患者に革新的な治療選択肢をお届けたい」と強調した。