乾癬治療薬ソーティクツ 処方増の意向は8割強
「生物学的製剤と同等の効果」で一部否定的な見方も
公開日時 2024/03/01 00:00
乾癬は遺伝的素因にさまざまな環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤など)が加わると発症すると言われており、国内の患者数は約43万人と推計されている。皮膚の一部に紅斑や鱗屑を来す尋常性乾癬が全体の9割を占め、稀に全身に膿疱が表れる膿疱性乾癬、全身の皮膚が赤くなる乾癬性紅皮症などを発症する。乾癬の治療は、外用療法、光線療法、内服療法、生物学的製剤があり、これらを単独または併用して行われるが、中等症から重症の尋常性乾癬や膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を完治できる薬剤は現状ではなく、複数の薬剤を使用しながら長期にわたって治療を継続していく必要がある。2022年11月に発売されたソーティクツ錠(一般名:デュークラバシチニブ)は、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、膿疱性乾癬および乾癬...