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アッヴィ・フェリシアーノ社長 「Go to Gemba」でMRと直接対話 医師とサイエンスベースの会話強化へ

公開日時 2024/05/29 04:52
アッヴィ合同会社のジェームス・フェリシアーノ社長は5月28日の記者会見で、全国主要9か所の営業拠点を訪問し、数100人のMRと直接対話したことを明らかにした。設立10周年の特別企画「Go to Gemba」キャンペーンとして23年に実施したもの。同時に全国の医師などを訪問し、Face to Faceのコミュニケーションを行った。フェリシアーノ社長はMRとの対話を通じ、「本社は現場MRにプロモーションの機会を作ってあげなければいけない」と指摘。「もっとリアルワールドのエビデンスを創出し、マルチチャネルを使ってMRが医師に情報を届け、サイエンスベースのやり取りができるよう強化しなければならない」と語った。

◎23年国内業績 売上高は対前年比22.4%増の1225億6800万円

この日の会見でフェリシアーノ社長は2023年のビジネスアップデートを行った。23年の日本国内の売上高は対前年比22.4%増と大きく伸長し、1225億6800万円を達成した。その要因についてフェリシアーノ社長は、主力のヒュミラ、スキリージ、リンヴォックがいずれも製品売上ナンバー1を奪取したと述べ、特にスキリージとリンヴォックは2製品合わせて対前年比82.9%の大幅成長を遂げたと胸を張った。

◎24年度薬価制度改革 イノベーション評価を歓迎 革新的新薬の早期かつ確実な日本導入に意欲

フェリシアーノ社長はまた、リンヴォックが24年度薬価改定で新薬創出等加算の対象となったことに触れ、「まさに国がイノベーションを評価した証として大きな前進だと考えている」と述べ、「これからも同社の革新的新薬を早期かつ確実に日本市場に導入できるよう取り組みたい」と意欲を示した。

◎ニューロサイエンス領域でMR含む人員増強 「今後2年間で採用進める」

2024年以降の業績見通しについては、「継続的な新製品の投入および有望なパイプラインの迅速な開発が将来の成長を牽引する」と主張。「年平均2桁成長を継続する」と約束し、今後5年以内に売上高2000億円を目指す考え表明らかにした。また、人員採用計画についてフェリシアーノ社長は、「例えばニューロサイエンス領域の基盤はまだ小さいが、必ず大きな領域になると期待している。それに伴ってMRやマーケティング担当、パブリックアフェアーズなど様々なバックオフィスのサポート人員を増やしていかなくてはいけないと考えている」と述べ、具体的な採用人数には言及しなかったものの、今後2年間で人材採用を進める考えを明らかにした。

◎栁川開発本部長「日本への投資加速している」 日本での臨床試験数がさらに増加

栁川政美開発本部長は会見で、「日本への投資が加速している」と強調した。続けて、「社内CRAが高いモチベーションで高品質な臨床試験を実施していることがグローバル本社から認められ、グローバル試験における日本の存在感が増している」と指摘。「日本抜きではグローバル試験の実施に支障が出ると思うくらいに日本チームが信頼され、グローバルから頼りにされる存在になった」と強調した。その結果、日本での臨床試験の数がさらに増加し、オンコロジー領域で日本は患者登録数は世界1位となっている。

栁川本部長は、24年の日本のポートフォリオについて、「65の開発品目、113のプロジェクトそして110の臨床試験が実施される予定」と明かしてくれた。

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