持田製薬は5月7日、バイオベンチャーのカイオム・バイオサイエンス（東京都渋谷区）との間で、抗体や抗原などの組み換えタンパク質の調製業務に関する委受託基本契約を締結したと発表した。

契約では、カイオムがタンパク質の調製業務を行い、持田製薬はこれらを利用して低分子干渉RNA（siRNA）の送達に関する新規技術の開発を進める。両社の研究チームはすでに契約に基づく業務を始めているという。

持田製薬は、siRNA医薬品の創薬研究に集中的に取り組んでいる。カイオムは創薬支援事業を通じて、製薬企業やアカデミアから組み換えタンパク質の調製業務や抗体作製業務を受託し、技術やノウハウを培ってきた。両社は「協業により、これまで siRNA 医薬の課題であった各種組織への効率的な送達を可能とする独自技術の開発が加速することを期待している」とコメントしている。