日本バイオテク協議会は５月29日、新会長に森敬太氏（サンバイオ代表取締役社長）が就任したと発表した。森氏は会長就任にあたり、「私たちは、イノベーティブな医薬品、医療機器、再生医療等製品並びに医療技術の開発を通じて国民医療水準の向上に貢献していく」と表明した。また、革新的な技術や治療法をいち早く現場へ届けるためには、制度や政策の在り方を見直し、時代に合った環境づくりが不可欠だと指摘。「グローバル市場の中で、日本発のイノベーションが世界の患者さんにも貢献できるよう、政策提言や制度整備にも積極的に取り組んでいく」と抱負を述べた。

同協議会は2009年７月に設立した。会員企業数は今年５月現在で41社。設立当初からこれまで、山田英氏（アンジェス代表取締役社長）が会長を務めてきた。

同協議会は山田前会長について、「山田氏は設立当初から本協議会を牽引し、官民の架け橋としての役割を果たしてきた」とした上で、「会員相互の知見を集め、官民対話を通じ、国民経済や国家財政とも深く関わる視点から、医薬品、医療機器、再生医療等製品、医療技術の発展に尽力されたその功績は計り知れない」と称えた。そして、「山田会長の意思を継ぎ、森敬太氏が新会長に就任した」とし、「今後とも日本バイオテク協議会は、バイオ産業の健全な成長と国民の健康増進に貢献するべく、より一層の活動を展開していく」とした。