サワイグループホールディングス（GHD）は６月30日、住友ファーマ100％子会社でデジタル技術を用いたヘルスケアソリューションを研究開発及び事業化するFrontAct（フロンタクト）社について、住友ファーマとの合意に基づき、サワイGHDが同日付でFrontActの全株式を取得したと発表した。サワイGHDの澤井光郎代表取締役社長は、「当社グループのデジタルヘルスケア事業の成長を加速するため、このたびFrontActを新たな仲間として迎えられたことを大変喜ばしく思う」とコメントした。

FrontActは、ヘルスケアに関する様々な課題に対し、デジタル技術を用いた新たなソリューションを提供。特に脳波や心拍数といった生体信号の処理技術や、疾患予測アルゴリズムを用いた事業開発等に強みを持つ。

サワイグループは、主力のジェネリック医薬品事業に加え、中長期でのさらなる持続的な成長を目指し、デジタルヘルスケアなどの新規事業に積極的に取り組んでいる。このデジタルヘルスケア事業にFrontActを加えることで、製品ラインナップの拡大とともに専門人材やノウハウを獲得でき、既存事業とのシナジー創出と成長が見込めると判断し株式取得を行った。

澤井社長は、FrontActの子会社化が完了したことについて、「FrontActが持つ技術と知見が当社の既存技術や知見、そして企業理念と融合することで、大きなシナジーを生み出すことでしょう」と大きな期待を示した。そして、グループ企業理念の”なによりも健やかな暮らしのために”という使命を果たすため、「全社一丸となって未来への挑戦を続ける」とコメントした。