持田製薬 軟骨修復材・モチジェルの承認取得 交通事故やスポーツなどで損傷した関節軟骨の治療に
公開日時 2025/07/23 04:49
持田製薬と北海道大学は7月18日、共同研究の成果としてうまれた軟骨修復材・モチジェル(開発コード:dMD-001)について、持田製薬が17日付で製造販売承認を取得したと発表した。モチジェルは、吸収性軟骨再生用材料として国内で初めて承認を取得した医療機器であり、持田製薬のバイオマテリアル事業における国内初の製品となった。持田製薬は保険収載及び発売に向けて準備を進める。
モチジェルは、アルギン酸ナトリウムを主成分とする医療機器で、交通事故やスポーツなどで損傷した関節軟骨の治療に使われる。
軟骨損傷部に充填されたアルギン酸ナトリウム溶液は塩化カルシウム溶液の添加によりゲル状に固まり、骨髄液に含まれる幹細胞の軟骨細胞への分化に適した環境を形成する。軟骨損傷の自然治癒は極めて困難だが、分化した軟骨細胞が軟骨損傷部に留まることで、耐久性が期待できる硝子様軟骨が形成される。