富士製薬 アリッサ配合錠、子宮内膜症性疼痛の効能取得を目的に国内P3開始
公開日時 2025/07/30 04:49
富士製薬は7月25日、アリッサ配合錠について、子宮内膜症性疼痛の効能取得を目的とする国内第3相臨床試験(FSN-013P-06試験)を開始したと発表した。同試験は子宮内膜症と診断された患者を対象に実施する。
子宮内膜症は生殖年齢層にある女性のうち約10人に1人が罹患するとされる。子宮内膜以外の場所に子宮内膜様組織ができる疾患で、月経痛は約9割の女性にみられ、月経時以外の慢性骨盤痛や性交痛、排便痛といった疼痛症状が高頻度で認められ、女性のQOLを低下させる。
アリッサは、富士製薬がハンガリーに本社を置くGedeon Richter社から導入した天然型エストロゲンのエステトロール(E4)とドロスピレノンとの配合剤。新規成分のエステトロールは膣、子宮内膜、骨や血管系、脳に対してはエストロゲン活性を示す一方、乳房組織などに対しては影響が少ないとされる。
日本では2024年12月から月経困難症を効能・効果に販売中。情報提供活動は富士製薬のMRに加え、同剤を共同開発したエムスリーが提供する「MR君」やWeb講演会などのe-プロモーションサービスによる営業支援及びマーケティング支援が行われている。