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富士製薬 売上高・営業利益が過去最高 女性医療とBSが牽引 森田社長「26年9月期も2桁成長」見込む

公開日時 2025/11/17 04:50
富士製薬の森田周平代表取締役社長は11月14日に開いた2025年9月期決算説明会で、「売上高・営業利益ともに二桁成長だった」と報告した。同社の黄体ホルモン製剤・エフメノカプセルなど女性医療やバイオシミラーなどが貢献し、売上収益・営業利益ともに過去最高を記録したという。一方で、月経困難症治療薬・アリッサ配合錠が計画に届かず、期初予想の売上高は下回った。森田社長は、「アリッサ配合錠は12月以降の処方制限解除を皮切りに、更なる拡大を図る。2026年9月期も売上高・営業利益ともに二桁成長を見込んでいる」と力を込めた。

25年9月期連結決算は、売上高が前年同期比12.0%増の516億7700万円、営業利益は同28.6%増の49億9000万円だった。新製品の販売拡大、製品ミックスによる粗利益率の改善が利益を押し上げた。

◎女性医療・バイオシミラー・CMOの3領域が拡大

事業領域別の売上高は、女性医療領域で前期比7.7%増の223億7200万円、バイオシミラー事業は7.4%増の19億7300万円、医薬品製造受託(CMO)は4.9%増の83億4200万円となった。森田社長は、「中期経営計画で掲げている3つの成長戦略(女性医療・バイオシミラー・グローバルCMO)はいずれも伸長している」と強調した。

製品別では、女性医療領域の主力製品・エフメノカプセルが前年同期比35.5%増の43億1100万円と好調。女性更年期患者の増加などが追い風となった。同社では今後も市場浸透・市場拡大が続くと見込んでおり、26年9月期は18.3%増の51億円を予想している。

24年12月に販売開始したアリッサ配合錠は、期初予想11億円に対し、5億1200万円にとどまった。森田社長は要因を、「血栓症を起こしにくいとの期待から、血栓症のハイリスク群、高年齢の方に使ってみようと、発売当初処方される世代が偏った」と説明。一方、同社が25年7月に産婦人科医330人を対象に実施した調査で、投薬期間制限解除後の処方意向は「約5倍の患者さんに処方いただける結果が得られた」と森田社長は説明し、26年9月期は「確実に31億円を達成する」見込みを示した。

バイオシミラーについては、ヒト顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)フィルグラスチムBSが薬価改定の影響で微減となったが、乾癬治療剤・ウステキヌマブBSが徐々に浸透し、事業全体では増収となった。26年9月期はウステキヌマブの浸透に加え、25年9月に承認取得した3製剤(アフリベルセプト・ゴリムマブ・デノスマブ)が合計15億円の貢献を見込み、売上高は87.5%増の37億2000万円を予想している。

◎女性医療と医療費適正化を両軸に重点領域を強化 

説明会では、重点領域と日本の医療課題についても言及。森田社長は、高齢化に伴う医療費の高騰と、女性特有の健康課題による経済損失を指摘し、「バイオシミラーで医療費の適正化、持続可能な保険制度の実現に貢献する。女性医療においては女性特有の健康課題解決、ひいてはウェルビーイングの実現につながるよう、2つの重点領域をさらに強化して取り組んでいく」と意欲を示した。

【2025年9月期連結業績(前期比)26年9月期通期予想(前期比)】
売上高 516億7700万円(12.0%増) 574億9000万円(11.2%増)
営業利益 44億5900万円(0.3%増) 55億2000万円(10.6%増)
親会社所有者帰属純利益 30億円(51.2%減) 38億1000万円(27.0%増)

【主要製品売上高(前年実績)通期予想、億円】
エフメノ 43.11 (31.81)51.00
ウトロゲスタン 21.83 (24.36)18.00
ファボワール  23.95(20.74)33.00※
ラベルフィーユ  12.64(12.33)
アリッサ 5.12(―)31.00
レボノルゲストレル  8.00(10.60)7.00
フィルグラスチムBS  16.74(17.61)15.00
ウステキヌマブBS  2.98(0.75)6.00

※予想はファボワール・ラベルフィーユ合算
 
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