大塚製薬 高コレステロール血症薬・ネクセトールを発売 スタチンで効果不十分又は適さない患者の選択肢
公開日時 2025/11/25 04:50
大塚製薬は11月21日、高コレステロール血症治療薬・ネクセトール錠180mg(一般名:ベムペド酸)を発売した。効能・効果は「高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症」で、1日1回の経口投与で用いる。薬価は180mg1錠 371.50円(1日薬価:371.50円)。中医協資料によると、10年後のピーク時で投与患者数19万人、販売金額183億円と予想されている。
同社は、高コレステロール血症患者の中にはスタチンを服用していても管理目標を達成できていない患者(スタチン効果不十分)や、有害事象・検査値異常によってスタチンの服薬継続が困難あるいは減量せざるを得ない患者がいると指摘。ネクセトールは、「スタチン効果不十分またはスタチンによる治療が適さない高コレステロール血症患者さんに対する新たな治療選択肢となることが期待される」とコメントしている。
なお、用法及び用量に関連する注意で、「HMG-CoA還元酵素阻害剤による治療が適さない場合を除き、HMG-CoA還元酵素阻害剤と併用すること」とされている。
ネクセトールは、肝臓中のクエン酸分解酵素であるATPクエン酸リアーゼに作用することでコレステロール合成経路を阻害する新規作用機序医薬品。米エスペリオン社の創製品で、大塚製薬は日本国内における独占的開発販売権をエスペリオン社から取得している。