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富士フイルム ADC領域のCDMO技術基盤強化へ オーストリア・バイオ企業に出資

公開日時 2026/03/13 04:47
富士フイルムは3月12日、抗体薬物複合体(ADC)の技術基盤を有するオーストリアのバイオテクノロジー企業VALANX Biotech GmbH(以下VALANX社)に出資したと発表した。ADCの製造受託(CDMO)に注力するなかで、VALANX社の有する、ADCの均一性や安定性の向上につながる最先端技術に着目。今回の出資に至った。今後は、同社の有する技術との親和性や実用性などを評価し、技術の活用に向けて検討を進める方針。

富士フイルムが着目したのは、VALANX社の有する「Golden Site 技術」。薬物が選択的に結合する反応ポイントとなるように独自開発した合成アミノ酸を、抗体上の狙った位置に高精度に導入できるというもの。ADCをめぐっては、抗体と薬物を結合する位置や結合数の均一性などが課題となっている。Golden Site 技術の活用により、薬物の結合位置や結合数を適切に設計し、ADCの均一性や安定性の向上につながることが期待されている。

同社の子会社である富士フイルム富山化学は、国内で初めてとなるADCの一貫製造サービスを2027年から提供する予定であるなど、ADCを今後注力するモダリティの一つに位置付ける。「この技術が導入されるとか、そういうのが決まっている段階ではない」(同社広報)と断ったうえで、今後技術の活用に向けて検討を重ねる方針だと説明した。

出資は、ライフサイエンス領域のコーポレートベンチャーキャピタルを通じて実施する。出資額や今後のスケジュールなどは非開示。
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