塩野義製薬 米SASS社を完全子会社化 4月6日付で 睡眠障害領域の研究開発を加速
公開日時 2026/03/25 04:50
塩野義製薬は3月24日、米Apnimed社との合弁会社であるShionogi-Apnimed Sleep Science, LLC(以下、SASS社)について、Apnimed社が保有する全持分を取得し、完全子会社化する契約を締結したと発表した。塩野義製薬は手続き完了時に一時金1億ドル(約159億円)を支払い、4月6日付で持分比率100%の連結子会社にする。重点領域に位置付ける「QOL疾患」の一つとして、睡眠障害領域の確立に向けた研究開発を加速させる。
SASS社は2023年に両社が折半出資で設立した合弁会社で、睡眠障害に対する有望なソリューションの創出を目指して活動してきた。その中で、中枢性の要素を伴う睡眠時無呼吸症候群を対象とした治療薬候補「SASS-001」や、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)を対象とした治療薬候補「SASS-002」といった開発を進めるなど、「着実な成果を上げてきた」(塩野義製薬)という。
塩野義製薬は、これらの成果をさらに発展させ、患者に新たな治療選択肢をより早期に提供するためには、これまでに培ったノウハウとケイパビリティの最大限の活用と迅速な意思決定が必要不可欠と判断。Apnimed社と協議を重ねた結果、本合弁事業に塩野義単独で取り組むことが最適であるとの結論に至り、今回の子会社化を決定した。
Apnimed社と3月23日付で締結した契約に基づき、塩野義製薬は一時金1億ドルのほかに、SASS-002に関連する開発マイルストンや、SASS社の知的財産から創出される製品の将来の売上に応じたロイヤリティーを支払う。
現在開発中のSASS-001は、塩野義製薬が創製したP2X3受容体拮抗薬S-600918(一般名:Sivopixant)と、これとは異なる作用機序の化合物を組み合わせた新規の経口剤で、現在フェーズ2a(RESTEADY試験)が進行中。また、SASS-002(Sulthiame)は、国内外で主に抗てんかん薬として承認されている炭酸脱水酵素阻害剤で、約300人のOSA患者を対象としたフェーズ2で良好な結果が得られている。就寝前、1日1回投与の経口剤として開発している。