日医・第3期松本執行部がスタート 組織強化は「オール役員で」 日本医学会との連携も強化
公開日時 2026/07/02 04:50

日本医師会の松本吉郎会長は7月1日の定例会見で、3期目の執行部発足に当たり、職務分担を公表した。注力する組織強化を新たに担当業務とした。担当は設けるが、「実際にはオール役員」で臨み、注力する姿勢を鮮明にした。「学術・生涯教育」と一体化されていた「医学会」を独立させ、新たに担当を設けた。松本会長は、「日本医師会と日本医学会は車の両輪。医学会のさらなる連携強化を図る」と強調した。専門医制度が課題となる中で、重点的な対応も進める考え。松本会長は、「国民の生命と健康を守るという日本医師会の使命の下、国民の皆様方から信頼される医療の実現と全国の医師が安心して地域医療に取り組めるような環境づくりに向け、執行部一同、全力を尽くす」と意欲をみせた。
◎「薬事・医療機器」は長島常任理事、「治験」は江澤常任理事
松本会長は担当分担について、「これまでの取組みを確実に継承しつつ、喫緊の医療課題に迅速かつ的確に対応できる体制を構築することが基本的な考え方」と説明した。日医会館維持・運営、医政活動、組織強化、未来医師会ビジョン、医療政策・日医総研、かかりつけ医機能の6項目を重点事項に掲げた。松本会長は、「役員相互の横断的な連携を強化しながら着実に進めていきたい」と意欲をみせた。
なお、「薬事・医療機器」は長島公之常任理事、「治験」は江澤和彦常任理事が担当する。
◎池端副会長 日医会員18万人に「全力で」 未来医師会ビジョンで若手育成も

新たに副会長に就任した池端幸彦氏は、組織強化を担当することに触れ、「いま17万9000人余りの会員数をなんとか18万人にという、会長の強い指示があった。そこに向けて全力で新任の常任理事の先生方と手を組んでしっかり対応していきたい」と語った。また、「未来医師会ビジョン」も担当するが、「いかに若手を育てるか。これは、組織強化につながることなので、重点的に対応したい」と意欲をみせた。
◎城守副会長 皆が合意する医療政策実現に邁進 かかりつけ医機能「地域住民から頼られる制度設計に」

城守国斗副会長は、重点事項として「医療政策・日医総研」を担当する。「医師会の全ての分野に通じる大きな命題をいただいた」との認識を表明。「まずは、短期的・中長期的的な政策を皆様としっかり合意できるよう、日医総研をフル活用させていただき、会内委員会等の先生方のご意見も踏まえて、医療政策に邁進していきたい」と意気込んだ。重点事項として、「かかりつけ医機能」も担当する。「かかりつけ医機能は、制度面だけではなく、いわゆるかかりつけ医と関連のある大きなテーマ。制度上、また診療報酬上、様々な点において関連してくるテーマだ。全国47都道府県の会員の先生方が機能を強化し、地域の患者さん、住民の方に頼っていただけるような制度設計となるよう、このテーマにしっかり対応させていただく」と話した。
新任の常任理事3人も抱負を語った。
◎加藤常任理事「国民の健康と生命を守る砦なるには、盤石な組織作りが欠かせない」
加藤豊氏(愛知県)は組織強化を担当するが、「日本医師会が今後も国民の健康と生命を守る砦として機能するためには、盤石な組織作りが欠かせない」と強調。再生医療に代表される先端医療については、「日本が世界に誇る技術革新の要。明確なビジョンを持ってその育成に取り組み、次世代の医療に貢献したい」と話した。
◎小中常任理事「地域医療を安心して継続できるよう、精一杯力を尽くす」

小中俊太郎氏(群馬県)は、「特に地方においては、都市部とは異なる状況と課題が存在し、現場で診療にあたる医師の声を的確に医療政策に反映させることが、極めて重要だと感じている。これまでの医師会活動を通じ、地域医師会が果たす役割の大きさと、現場の意見を丁寧に積み重ねていくことの大切さを学んできた」と話した。そのうえで、「医師会会員が積み重ねてきた地域医療をこれまでと同様、安心して継続していけるよう、微力だが、精一杯力を尽くす」と強調した。
◎磯崎常任理事 「正確な情報や数字、データを持って、国民の皆さんに伝えていく」
磯崎哲男氏(神奈川県)は、情報発信の重要性を強調。「医療はイメージで語られることが多いが、正確な情報や数字、データを持って、国民の皆さんに伝えていくことが私の目標だ」と語った。また、「今後、郡市医師会と都府県医師会と緊密な連携を持った上で、正確な情報を伝えるように頑張っていきたい」と話した。