サノフィ 抗OX40リガンドモノクローナル抗体・amlitelimab アトピー性皮膚炎の開発中止
公開日時 2026/07/31 04:51
仏サノフィは7月30日、抗OX40リガンド(OX40L)モノクローナル抗体・amlitelimabについて、中等症から重症のアトピー性皮膚炎を対象とする臨床開発を中止すると日本法人を通じて発表した。日本を含む国際共同第3相試験を実施していたが、世界各国の規制当局への承認申請を取りやめる。開発中止の理由は、第3相長期継続投与試験(ESTUARY試験)において、amlitelimabがアトピー性皮膚炎の標準治療に比べて臨床的に意義のある改善をもたらす可能性は低いと判断したためだとしている。
日本で実施している喘息を対象とした第2相試験の開発計画に変更はない。
Amlitelimab(開発コード:SAR445229、KY1005)は、T細胞の枯渇をさせることなく、重要な免疫調節因子であるOX40Lを阻害する完全ヒトモノクローナル抗体。新規の作用機序を介して、免疫系の過剰な活動の初段階である炎症の前段階においてOX40Lのシグナル伝達を選択的に阻害する。これにより、T細胞の枯渇を招くことなくT細胞性介在性炎症の正常化をもたらすと考えられている。
同社は、「アトピー性皮膚炎の発症には多様な免疫学的メカニズムが関与しているため、患者さんや医療従事者の方々は、より有効な新たな治療選択肢を求めている」とし、「サノフィは、炎症性皮膚疾患における治療の進歩に向けた取り組みを継続する」とコメントしている。