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サワイGHD キャリア形成の目標「不明」が最多 「S-Wingプロジェクト」が全社員活躍を提言

公開日時 2023/01/24 04:50
サワイグループホールディングスはこのほど、全社員3220人を対象に行った「ジェンダーと就業に関する意識・環境調査」の結果を公表した。自身が描くキャリア形成の目標については、「まだ不明」と回答した社員が最多となった。同社が立ち上げたダイバーシティ推進のための社内プロジェクト「S-Wing(スウィング)プロジェクト」では、結果を受けて、「多くの若い社員が将来のキャリアを描けていないと考えられる」と指摘。全社員が働きがいを感じることができる組織づくりを目指して、議論を重ねる方針だ。
 
キャリア形成の目標を「管理職」と回答した社員の割合をみると、男性の27.6%に対し、女性は6.5%で4倍の差がついた。ただ、キャリア目標の最多回答は「その他」で、男性の52.3%、女性の78.6%が選択した。「その他」の中身を調べたところ、男女ともに8割以上が「まだ不明」と回答。このほか、「業務においてやりたいことが実現できる環境であると思うか」との設問に「はい」と回答した割合は男性54.3%、女性59.5%で、性別による差が大きくない回答も相次いだ。

◎S-Wingプロジェクト 全社員活躍には「カルチャーが影響」指摘

社内プロジェクト「S-Wingプロジェクト」は今回の調査結果について、「問題点はジェンダーの差ではなく、他のところにあるのではないか」、「目の前の業務に追われて将来像が描きにくい環境になっているのではないか」などと指摘。全社員が働きやすい環境を作るためには、「制度よりもカルチャーや、無意識でのものの見方やとらえ方の歪みや偏りを示すアンコンシャスバイアスが影響しているのではないか」と問題提起した。そのうえで、「女性だけの活躍を推進するのではなく、ジェンダーや世代を問わず、違いが理解され、互いを補完し合う風土を持つこと、そして、能力・意思が正しく反映される組織となり、社員がより楽しく、生きがいと誇りを持って活躍できる環境を整えていく」とする目標を掲げた。

なお、「S-Wingプロジェクト」は同社の長期ビジョン「Sawai Group Vision 2030」に盛り込まれた「ダイバーシティの推進」を目指し、女性活躍推進体制強化について具体的なアクションプランを経営層に提言するために立ち上げられた。メンバーは当初、女性9人、男性1人の計10人で構成されていたが、現在は目標を女性活躍推進から全社員活躍推進に変更し、社内公募で集めたグループ社員も交えた計36人(男性15人、女性21人)で活動している。23年3月には、経営層向けにアクションプランの提言を行い、取り組みにつなげていく考え。
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