沢井製薬 12~14年度新中計 売上高目標は1000億円
公開日時 2012/05/17 04:02
沢井製薬は5月15日、12年を初年度とする3年間の中期経営計画(12-14年度)を策定したと発表した。中計期間中に売上1000億円を達成し、2020年までに2000億円を目指す方針を示した。営業体制の強化も図り、現在の416人から14年度までに500人体制に拡充する計画。
前中計では自社売上の平均成長率はGE市場の平均成長率(12.9%/年)を上回り、15.1%/年だった。新中計ではGEの数量シェアについて現在23.0%(11年度、金額シェア8.4%)だが、14年度は通年で30.3%(金額シェア11.1%)を達成し、20年度に40%(金額シェア14.6%)の到達を目標とする。
成長の原動力となる新製品は、3年間で45成分、98規格の上市を予定。12年度~14年度に、ARBニューロタン、ブロプレス、ディオバンなどの大型先発品が特許満了の時期を迎えるため、同社ではそれら後発品の確実な上市によりシェア拡大を狙う。バイオシミラー製品については、市場への浸透状況や競合動向をみて、参入時期や参入方法を慎重に見極める方針だ。
また、強みとする薬局市場を中心に売上のさらなる拡大を図り、さらには地域の基幹病院を開拓し、抗がん剤の売上伸長とサワイブランドの浸透を目指す。