2013/05/31
救急救命医として訓練を受けた神経内科医、遠隔医療を可能にする小型CTシステム、搬送中に集中治療可能な設備を整えた特別な救急車を、いわば可動式の“モバイルStroke Unit(STEMO)”として活用することで、治療開始までの時間が短縮し、t-PAの施行率を上昇させるなど、一定の効果がみられた。脳梗塞急性期の治療成績向上に欠かせない、t-PAの適応者が早期に見極め、治療につなげる上でも、今後のシステムの運用が注目されそうだ。ドイツ・ベルリンで実施された前向きコントロール試験「PHANTOM-S(Prehospital acute neurologic therapy and optimization of medical care in stroke)」の結果から分かった。