日本製薬工業協会の長谷川閑史会長（武田薬品社長）は11月18日の定例会見で、厚労省の有識者会議が開発の必要があると判断しながら、開発メーカーがない４品目の未承認薬について「３月末までにスポンサー企業を見つける形で（厚労省の）要請に応えたい」と述べ、製薬協と「未承認薬等開発支援センター」と協力して開発企業探し進めていることを明らかにした。

製薬協によると、これまでに加盟会社間で開発メーカーがない未承認薬への対応について検討してもらい、その結果、応募に至ったケースがあった。残った４品目についても関心を寄せた企業があったものの応募に至らなかったという。今後は、薬剤についてだけでなく、学会側からの要望内容や、各企業（非加盟社含む）で検討した内容まで共有できる方向で検討する。仲谷博明常務理事は会見で「開発したい、協力したいがどうしていいか分からない企業への情報提供を最大限の努力として取り組みたい」と話した。

長谷川会長は、終了後、記者団に対し、難病など開発が進みづらい希少疾病の治療薬についても開発支援できる仕組みを検討していることを明らかした。