厚労省 10年薬事生産金額は0.6%減 薬価改定が影響
公開日時 2011/11/11 04:01
厚生労働省は、10年(1~12月)の薬事工業生産動態統計を公表した。生産金額は6兆7790億9900万円。薬価改定が影響して0.6%減となった。薬価改定年は低い伸びにとどまるのが傾向だか、伸びがマイナスになったのは04年に0.8%減となって以来6年ぶり。金額が多い上位3薬効(血圧降下剤、他に分類されない代謝性医薬品、消化性潰瘍剤)はいずれも減少した。
生産金額は、調査期間内の生産数量にメーカーの販売価格を乗じ、消費税を加えた額。総額には一般薬や配置薬も入る。医療用医薬品だけを見ると、6兆1488億7600万円で0.4%減だった。生産金額が大きい薬効群が軒並み減少したことが、響いたといえる。上位15薬効のうち10薬効で減少となった。その中で精神神経用剤は46.2%の伸びを示した。
なお、08年、09年と増加した一般用薬は再び減少に転じ、2.3%減となった(金額6021億9300万円)。
