興和 抗がん剤エピルビシンのナノ粒子製剤 固形がんで国内フェーズ１
公開日時 2013/05/13 05:00
興和はこのほど、ナノキャリアと共同開発を進めている抗がん剤エピルビシンのナノ粒子製剤「K-912（NC-6300）」について進行性や転移性の固形がんを対象にフェーズ１を開始すると発表した。エピルビシンは広く知られた薬剤だが、ミセル化ナノ粒子に同剤を内包させ、腫瘍細胞内での成分の放出量を高めることで強い効果を発揮するよう設計したもの。腫瘍細胞以外での放出を抑えることで、同剤の副作用の心毒性の軽減も期待する。今後、ヒトに投与し、実際の効果を検証する。
フェーズ１では、患者を対象に安全性、忍容性を検討し、フェーズ２での推奨投与量を決定する。抗腫瘍効果も検討する。５月７日に医薬品医療機器総合機構（PMDA）に治験計画届を提出したという。