協和キリン・第2四半期 ネスプ減収 通期売上予想も31億円引き下げ
公開日時 2013/07/29 05:03
協和発酵キリンは7月26日、2013年第2四半期(1-6月)決算を発表した。同社の主力品で腎性貧血治療薬ネスプは、前年同期より18億円減、通期の売上予想も31億円引き下げて547億円とした。同剤は12月に、静脈内投与、皮下投与いずれの投与方法にも適した製剤を目指して液量を0.5mLに統一した製品を発売しており、減収は薬価改定のほか「液量統一品出荷反動の影響」と説明している。腎性貧血の市場でのトップシェアに変わりはないという。
ネスプは減らしたものの、花粉症が流行したこともあり抗アレルギー薬パタノールが31億円増で100億円に乗せたや、海外子会社が高地用だったことで医薬事業は売上高は1.9%増の1299億円、営業利益は2.6%増の241億円となった。
しかし、ネスプの影響や当初計画していた技術料収入が次期の計上にずれる見通しであることなどにより、医薬事業の通期予想は当初予想より売上高は20億円減の2580億円(12年度実績2593億円)、営業利益は42億円減の450億円(同507億円)に修正した。
【連結実績(前年度比) 13年度通期予想(前年度比)】
売上高 1697億0700万円(2.1%増) 3390億円(1.8%増)
営業利益 271億7600万円(6.2%増) 510億円(3.6%減)
経常利益 265億2300万円(14.8%増) 480億円(2.0%減)
純利益 176億7800万円(53.4%増) 280億円(15.7%増)
【通期主要製品売上(前年同期) 13年度予想、億円】
ネスプ 250(268)547
エスポー 15( 19) 32
2剤計 265(288)580
レグパラ 69( 62)144
ロカルトロール 18( 16) 38
アレロック 159(161)275
セルテクト 8( 10) 16
パタノール 101( 69)135
グラン 58( 64)123
フェントス 23( 20) 54
5-FU 13( 14) 26
ナベルビン 5( 6) 10
ロミプレート 11( 7) 23
コニール 76( 85)153
コバシル 16( 17) 32
イノバン/プレドパ 8( 11) 18
デパケン 50( 52)104
ペルマックス 6( 8) 13
ナウゼリン 21( 22) 47
アサコール 24( 18) 49
※プレドパは2月28日で販売終了。3月以降はイノバンのみ。