四国厚生局・13年度薬局個別指導 承認外の処方など薬剤名挙げ指摘 疑義照会求める
公開日時 2014/10/27 03:51
厚労省の四国厚生局は、2013年度に実施した保険医療機関、保険に対する個別指導で指摘した事項を公表した。保険薬局に対する指摘事項では、承認内容と異なる適応症や用法用量で処方されているにもかかわらず、薬剤師から処方医に疑義照会か行われていない事例を挙げ、積極的な疑義照会を行うことを求めた。
10月15日付で同局ホームページにアップされた。薬局に対する指導では「処方せん」に関するものが最も多く、全体の44%を占める。その中で最も多いのが、疑義照会が必要にもかかわらず、なされていなかったケース。具体的な薬剤名を挙げて指摘した。禁忌例への処方も見られた。
主な内容は以下のとおり。
○承認内容と異なる用法・用量で処方
・「アダラートCR 錠、ノルバスク錠、ブロプレス錠、アムロジピン錠、ディオバン錠、オルメテック錠の1日2回投与」(※アダラートCRは添付文書では、1日40mgで効果不十分な場合に限り「1回40mg1日2回まで増量」を認めている)
・「ナウゼリン錠、漢方エキス製剤の食後投与」
・「シングレア錠の夕食後投与」
○承認内容と異なる効能効果(適応症)での処方
・「抗菌薬を投与していない患者に対するビオフェルミンRの投与」
・「統合失調症が疑われる患者に対するマイスリー錠の投与」
・「ビオフェルミンR散とオゼックス細粒との併用投与」
(※公表資料に掲載された全ての薬剤に関係する指摘事項の一覧表を作成しました。下段の関連ファイルよりダウンロードできます)
医科に対する指導では「診療録」に関するものが最も多く、全体の27%。診療報酬明細書の内容と診療録に記載された内容と一致しない例が見られた。