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ヤンセン 去勢抵抗性前立腺がん治療薬アパルタミドを日本で承認申請

公開日時 2018/03/30 03:50

ヤンセンファーマは3月28日、去勢抵抗性前立腺がんに用いる経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬アパルタミド(一般名)を日本で承認申請したと発表した。申請は同日付け。同阻害薬にはアステラス製薬のイクスタンジ(一般名:エンザルタミド)があり、アパルタミドは承認されれば2剤目となる。

アパルタミドは、▽アンドロゲンがアンドロゲン受容体に結合するのを阻害する▽アンドロゲン受容体ががん細胞核内に移行するのを止める▽アンドロゲン受容体ががん細胞のDNAに結合するのを阻害する――との3つの方法でがん細胞の増殖を阻害する。

アパルタミドは非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者1207人が参加し、北米、欧州、アジアパシフィックの26か国332施設で行われたフェーズ3試験のSPARTAN試験で、プラセボ群と比較して、ハイリスクの非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者の転移または死亡のリスクを72%減少(HR=0.28、95%CI:0.23~0.35、p<0.0001)、無転移生存期間中央値を2年以上延長したことが確認されている。これらのデータは今年2月に開催された全米臨床腫瘍学会泌尿生殖器がんシンポジウム(ASCO GU 2018)で発表されたほか、The New England Journal of Medicine誌に掲載された。

ヤンセンのクリス・フウリガン社長は「前立腺がんの無転移生存期間を延長することは重要。がんの転移は患者さんの健康、精神の両面において大きく影響する」とコメントしている。

非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者の90%が最終的には骨転移する。内分泌療法未治療の転移性前立腺がん、または転移性去勢抵抗性前立腺がん患者の5年相対生存率は約30%とされており、転移の発現を遅延または予防することは重要とされている。

海外では米国で今年2月に、非転移性去勢抵抗性前立腺がん治療薬「ERLEADA」として承認されている。

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