アッヴィ ヒュミラで「化膿性汗腺炎」の効能追加を申請 承認されれば国内初の治療薬に
公開日時 2018/06/06 03:50
アッヴィ合同会社は6月5日、ヒト型抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体製剤ヒュミラ(一般名:アダリムマブ(遺伝子組換え))について、日本で、化膿性汗腺炎の効能追加を承認申請したと発表した。申請は同日付け。承認された場合、日本で初めて化膿性汗腺炎の適応を持つ治療薬となる。
米国では15年9月に、欧州では15年7月に、「中等症から重症の化膿性汗腺炎」の効能・効果で承認されている。
化膿性汗腺炎は疼痛を伴う慢性的な炎症性皮膚疾患で、思春期以降に多く発症する。海外での有病率は1%と報告され、細菌による感染が主原因ではなく、免疫の関与が示唆されている。皮膚の炎症症状が、わきの下や鼠径部、乳房、臀部などに頻発し、患者にとって疼痛や就業困難、QOLの低下などが引き起こされる。活動期の化膿性汗腺炎には特有の臭いがあり、患者に対する偏見につながることもあるという。
確定診断まで平均で約7年といわれており、患者によっては症状が進行していくため、早期の診断と治療が重要になる。