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持田・19年度第2四半期 2ケタの減収減益 疼痛薬トラムセットの特許切れ影響大きく

公開日時 2019/11/06 03:51
持田製薬は11月5日、2020年3月期(19年度)第2四半期(4~9月)の連結業績が2ケタの減収減益だったと発表した。売上は515億円(前年同期比10%減)、営業利益は62億円(18.7%減)だった。主力品の慢性疼痛薬トラムセットに18年12月に後発品が参入し、19年度第2四半期の売上は40億円、前年同期比66%の減収となったことが大きく響いた。

19年度通期は前期比6%の減収、27%の営業減益を計画。19年10月の消費税率引き上げに伴う薬価改定、20年4月の薬価改定を前にした19年度第4四半期の買い控え、将来の成長に向けた積極的な研究開発投資が利益を押し下げる。

■国内初のエタネルセプトBS 通期計画は薬価ベースで60億円

19年度第2四半期の新薬群の売上は、抗うつ薬レクサプロが84億円(15%増)だったほか、18年度から重点領域に位置付けた消化器領域の新薬3製品は、▽潰瘍性大腸炎薬リアルダは43億円(41%増)▽慢性便秘症薬グーフィスは16億円(171%増)▽18年11月に新発売した慢性便秘症薬モビコールは6億円――となった。トラムセットなど多くの長期収載品は2ケタの減収で、新薬群の伸長でカバーしきれなかった。

グーフィスの通期計画は47億円で、上期の進捗率は34%にとどまる。この点について同社は、「テコ入れはすでに行っており、情報提供活動を強化してキャッチアップしたい」としている。

後発品事業の19年度第2四半期売上は116億円(21%増)と好調だった。通期計画は217億円。このうち、抗リウマチ薬エタネルセプトの1番手のバイオシミラー(BS)として登場したエタネルセプトBS皮下注「MA」の売上は、上期が約17億円(薬価ベース)で、数量シェアは15%程度だった。通期計画は約60億円。同BSは持田が製造販売元で、持田があゆみ製薬に製品供給して、あゆみが販売及びプロモーションしている。

持田は骨粗鬆症治療薬テリパラチドとして初のBSの承認を9月に取得している。同社は発売時期についての明言は避けたが、営業方針に関しては、「BSは品目によって先発品からの切り替え具合は違う。発売初年度はどのような使われ方をされるか、慎重に扱うが、そこが見極められればアクセルをふかせるものはふかしていく」とした。

【連結業績(前年同期比) 19年度予想(前年同期比)】
売上高 515億1200万円(10.0%減) 1030億円(6.1%減)
営業利益 62億円(18.7%減) 77億円(27.3%減)
親会社帰属純利益 45億9200万円(33.8%減) 58億円(31.2%減)

【主要製品国内売上高(前年同期実績) 19年度予想、億円】
レクサプロ 84(73)161
エパデール 64(73)133
リアルダ 43(30)96
トラムセット 40(119)81
グーフィス 16(6)47
アテレック 23(27)42
モビコール 6(-)33
ドキシル 14(14)29
トレプロスト 10(9)16
ディナゲスト 8(9)16
ヘパリンNa 7(7)15
アラセナ-A 5(6)12
ミラクリッド 4(5)10
フロリード 6(5)9
ベセルナ 5(5)8
後発品 116(96)217
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