帝人ファーマは１月15日、全ＭＲが出向している完全子会社「帝人在宅医療」の社名を、「帝人ヘルスケア」に変更すると発表した。社名変更は４月１日付。地域包括ケアの進展に伴う地域完結・在宅完結型医療を見据え、帝人グループでは、ＭＲと在宅医療事業に所属する多職種との有機的な連携を図り、それぞれの地域のチーム医療を“チーム営業”で支える独自の地域密着型営業モデルの創出・確立を目指している。今回の社名変更は、「ヘルスケア業界で今後より幅広い活動を推進していくことを踏まえたもの」だとしている。

帝人ファーマは2019年10月１日付で組織改編を行った（組織改編のねらいなどを聞いた渡辺一郎社長のインタビュー記事は、こちら）。今後の医療環境の変化を見据えたもので、具体的にはこれまでの医薬事業本部と在宅医療事業本部からなる２事業本部制から、「営業本部」と「研究開発技術本部」からなる機能本部制に再編し、医薬品の情報提供活動の機能と、在宅医療機器などの営業機能・サービス機能を帝人在宅医療に集約・一元化した。帝人ファーマ所属のＭＲは全員、10月１日付で帝人在宅医療に出向した。

ＭＲも帝人在宅医療の営業担当者らとともに在宅医療現場に入り、在宅医療や患者への理解を深め、地域包括ケア時代の顧客ニーズをいち早くキャッチし、帝人グループとしてソリューションを開発・提供していく考えだ。