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田辺三菱 視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬イネビリズマブを国内申請

公開日時 2020/06/29 04:50
田辺三菱製薬は6月26日、視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬・イネビリズマブ(一般名、開発コード:MT-0551)について、日本で同日付で承認申請したと発表した。厚労省から希少疾病用医薬品に指定されている。

視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)は、重度の再発を繰り返し致命的となり得る中枢神経系の自己免疫疾患。身体の免疫システムが健康な細胞(一般的には視神経、脊髄、脳)を攻撃し、再発や重篤な傷害をもたらす。その結果、目の痛みや失明、重度の筋力低下、麻痺、しびれ、腸や膀胱の機能低下、呼吸不全を引き起こす。国内有病率は10万人あたり2~4人とされる。

イネビリズマブは米ビエラ・バイオ社が創製し、田辺三菱が日本を含むアジア各国・地域の権利を取得した。イネビリズマブは抗体を産生する形質芽細胞や形質細胞を含むB細胞の表面に発現するCD19に高い親和性を持つヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤。CD19に結合することで、これらの細胞を循環血液中から除去する。
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