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処方変化の際の情報源 「MRの面談・電話」と「ネット講演会」が僅差に MCI調べ

公開日時 2020/12/25 04:51
処方行動が変化した薬剤の情報入手先(情報源)としてこれまで圧倒的なトップの座にいたのは「MR(面談・電話)」だが、20年10月時点で、「MR(面談・電話)」と2位の「インターネット講演会」との差がわずか2.3ポイントしかないことがわかった。前回4月調査では、両者の差は23.5ポイントあった。コロナ禍により、MR面談の回数が激減するなか、新たな有力な情報提供・情報入手方法として「ネット講演会」が定着したと考えられる。複数チャネルを組み合わせて、「ネット講演会」に引き込む施策の重要性も示された格好だ。

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調査は医薬品マーケティング支援会社のエム・シー・アイ(以下、MCI)が行ったもの。調査対象は製薬企業サイトや医療関係企業サイトを閲覧している医師で、有効回答数は5050人。調査時期は20年10月。方法はインターネット調査。結果は「医師版マルチメディア白書2020年冬号」としてまとめた。21年からは同白書を年4回(春、夏、秋、冬)まとめる。

■処方変化の情報源 MR(面談・電話)47.3% ネット講演会45.0%

医師の処方行動が変化した薬剤の情報源を聞いた結果を見てみる。薬剤回答数は1万4142で、その情報源を9つの選択肢から複数回答可で聞いた。

1位は「MR(面談・電話)」で、47.3%の医師が挙げた。しかし、回答医師は前回調査から13.7ポイント減った。2位の「ネット講演会」は今回45.0%で、前回調査から7.5ポイント伸びた。3位は「インターネットサイト(メールマガジン含む)」の37.9%(前回調査比4.3ポイント増)、4位は「MR(メール)」の18.4%(同4.6ポイント増)、5位は「研究会・講演会」の7.3%(同8.7ポイント減)――となった。

■「MR以外」で処方変化、拡大中

処方行動が変化した薬剤の情報源について、MRによる情報とMR以外の情報の重複状況を見てみると、MRが関与していない「MR以外の選択」で処方行動が変化した割合が43.2%となり、前回調査から10ポイントほど伸びたことも確認された。

「MRのみ(面談、電話、メール)」で処方行動が変化したとの割合は今回27.3%、前回調査32.7%、前々回(19年10月)調査37.2%――と推移しており、「MRのみ」の割合は減少の一途。「MR(面談、電話、メール)を含む複数情報源」で処方行動が変化したとの割合も同29.6%、34.4%、38.0%――と、こちらも減少傾向だった。とはいえ、過半数となる56.9%(27.3+29.6)でMRが絡んでいるともいえる。

一方で、「MR以外の選択」で処方行動が変化したとの割合は同43.2%、33.0%、24.8%――と増加傾向が確認された。同調査でMR以外のチャネルは、▽ネット講演会▽インターネットサイト▽研究会・講演会▽学会(学会誌含む)▽医療系雑誌・新聞▽先輩・同僚の医師仲間――などとなる。例えば自社サイト+ネット講演会で処方変化に至ったとの医師の行動も類推できそうだ。
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