日医工問題から製薬業界は何を学ぶべきか
ガバナンス・コンプライアンスのカルチャー醸成を
公開日時 2021/04/01 00:00
日医工は3月3日、富山県から薬機法に基づいて、業務停止命令を受けた。小林化工が2月9日に業務停止命令を受けてから1か月たらず。ジェネリック最大手の日医工への行政処分だけに製薬業界全体に大きな衝撃が走った。当該企業のガバナンスに加え、大きな課題と言えるのが、ジェネリック業界全体として不正に歯止めをきかせる構造にないことだ。医薬品業界全体の信頼失墜にもつながりかねない事態のなかで、我々は何を学び、どう取り組むべきか。(望月英梨)日医工の国内売上高は、1543億500万円(2020年3月期)。内資系製薬企業の国内売上高でみると、大日本住友製薬や塩野義製薬を上回る第9位にランクされる。先発メーカーに負けず劣らずのポジションを獲得している。近年は、エルメッドエーザイを完全子会社化し、武田テバから髙山工...